【Key】Summer Pocketsの概要といいところと最近のギャルゲ感想記事に ※ネタバレなし
はいどーもこんにちは。どきです!
本日は午前中に熱を出し、仕事はおやすみした次第。3回寝たら良くなったがこの時間から会社行ってもなぁ…ということで全休を取りブログの執筆をすることに。
何を書こうか迷っていたところではあるが、これは土日にやっとこさ蒼ルートをクリアした「Summer Pockets」のこと、書くしかないだろー!と。
「前回あんな大仰な自己紹介をしてた割にさいしょからギャルゲレビューすかww」と自分でも思ったが、そういう感情を押し殺してでも書きたいほど「名作」の予感がする作品。ちなみにギャルゲプレイは実に3年ぶりくらい。自分用の備忘録としても書いておきたいと思い、執筆を決意した次第。
Summer Pocketsとは
概要
本作、「Summer Pockets」は、2011年発売の「Rewrite」発売から約7年ぶりの発売となるKey完全新作。2018年6月発売。原案担当は我らがだーまえこと麻枝准だが、シナリオは魁、ハサマ、新島夕の3名が担当されている。麻枝准は原案のみなので、シナリオ執筆はしていない。
発売プラットフォームはWindows、Android、iOS、Nintendo Switch。
新作でのスマホへの展開は社会人にとってとても嬉しいことではないだろうか。Switchへの参入も真新しいものがある。卓球ゲームをリモコン振り回してできるようになるのだろうか…?
Story
亡くなった祖母の遺品整理を手伝うため、主人公の鷹原羽依里は、夏休みを利用して鳥白島にやってきた。
1日数本しかない連絡船を下りたとき、1人の少女と出会う。
彼女は潮風に髪を遊ばせながら、遠くを…海とも空とも言えない境界線をただ眺めていた。祖母の家に着くと、叔母が既に遺品整理をしていた。
親戚の少女と共に手伝いながら、「島の生活」に順応していく。
海を見つめる少女と出会った。
不思議な蝶を探す少女と出会った。
思い出と海賊船を探す少女と出会った。
静かな灯台で暮らす少女と出会った。この夏休みが終わらなければいいのにと、そう思った。
− Summer Pockets公式サイトより
そう、夏モノである。Key×夏モノといえば不朽の名作「AIR」が思い出されると思う。泣きゲーの金字塔、未だに愛してやまないファンの多い作品、kanonに引き続いてKeyのブランドイメージの確率に大きな貢献をしたゲームといっても過言ではないあの「AIR」の季節。それだけでKeyファンとしては期待値が高騰するというものだ。かくいう僕もそう。あまりの期待値の上がり方にもうPC版を買おうと思ったほど。スマホ版発売まで待ったけど。
プレイ所感
コンセプト
コンセプトである「夏休み」「ノスタルジー」、そして「仲間と過ごすひと夏の思い出」という焦点は見事に体現してくれている。僕も幼少期は友達と地元を駆け回り、近所の神社で遊び、駄菓子屋で買い食いをし…多少美化されている部分もあるが、色々と遊んだものだ。その思い出の中にある太陽の眩しさ、夏の匂いが思い出させられるような、そんな物語。各ルート突入前の共通ルートで既に「懐かしい雰囲気のある作品」という感想が出てくる。
各キャラクターの粒立ちもKeyらしく◎
Key作品にはかかせない超個性的な登場人物たち。さすがに僕の周りにはこんなに個性的な人間はいなかったので、そこに懐かしさなどを感じることはなかったが、リトルバスターズ!プレイ時にも感じさせられた「こんな仲間がいたらメチャクチャ楽しいだろうな」という感情を掻き立てられる。各ヒロインが個性的なのはもちろんだが、良一、天善、のみきといったキャラクターにも、リトバスほどピックアップされるわけでもないが、一目置かざるをえない。というかのみき好き。
各ヒロインについては言及しない、というか未プレイな部分が多すぎて出来ない。ただ、僕はファーストインプレッションで攻略順を決めるというクセがあるのだが、最初に目を引かれたのは淡い青髪が特徴の「空門 蒼」という少女。いつでもどこでも寝る、という個性を持った女の子。とにかくチョロい。主人公がそういう事を匂わす言動を取るだけで取り乱し、少しでも好意的な言動を取ると、全て世は事も無しといわんばかりにいい方向に態度が変わってしまう女の子。かわいい。チョロかわいい。
共通ルート時点で一番心を惹かれたのは彼女だったので最初にプレイした。次は紬、次点で鴎、最後にメインヒロインのしろはをプレイする予定。
メインヒロインについては完全に後回しにする。特にKey作品についてはな!!
意外と多い?ちょっとした批判。
僕はまだ空門 蒼ルートしかやっていないので、作品全体の感想を書くことは出来ないし資格がない。完全にネタバレ禁止のような雰囲気がある「Amazon」で感想を見る事が僕の鉄則。間違ってもプレイ前に批評空間なぞに行くことはない。
SummerPocketsは「名作のなりそこない」なのか?
ただ、このゲームの攻略情報をググったりしているときに目につくのは「名作のなりそこね」的なもの。完全攻略前の僕としては「そうなの?」という感想しか出ない。それに左右されてプレイしないなんてこともない。個人の感想なので、そこについてとやかく言うことには何も生まれない。
批判するなというわけではない
批判対象がゲームの内容になるのは至極真っ当。楽しませてくれそうだから作品購入をしたわけだし、楽しめないのはゲーム内容のせい。きっと製作者もそう思っていると思う。こういう人の感情はファクトフルネス的な実数を出せないのでなんとも言えないが、Amazonの評価は2019年5月21日現在レビュー139件で星4.5。一部の切り取りにすぎないが、通販購入者の集うAmazonではかなりの満足度を集めている。そういった点で「名作だろうが」と、切り伏せるようなことを言いたいわけでもない。
惜しい、名作になりそこねた、と発言するユーザー像
- Keyというある種の十字架を重く見てしまう層
- 麻枝准が書いていないというバイアスを暗に感じてしまっている層
- 多くのADVゲーを攻略してきた、年を取った層
正直SummerPocketsのブログを見るのは、ネタバレ的な意味でかなりきついと感じたので、ネタバレ無しを公言するブログやAmazonの低評価レビュー、その他SNS、サイトの口コミで統計。なんとなくわかっていただけるだろうか?もちろん決めつけではないところはご了承いただきたい。ただ、実にシンプルに上記の傾向が出ていたのも事実である。特に感じたのは3項目の数々の女性(キャラ)を口説き落としてきた歴戦の猛者達。こういった層はさらなる刺激を求めて、あるいは惰性でADVゲーをプレイしていることだろう。
かくいう、僕もカテゴライズするなら間違いなく歴戦の猛者。ではあるが、現時点までのSummerPocketsについては一言で言って「とてつもない満足感と感動に襲われる作品」。Keyは終わったなんてささやかれていた事もあったが、そんなことはなかったと再確認させてくれる作品だと確信している。Key作品の傾向、お家芸だが、どうしても「死」や「別れ」といったところに焦点があいがちではある。ただ、そんな中でも蒼ルートに関しては、古典的ではあるが新しい視点で取り組んでいるような印象を持った。ライターの違いもあるだろうが、常に新しい視点を見出そうとしている業界関係者には頭が下がる思いだ。
ゲームや芸術など、ざっくりとした感想ですべてが動く分野に限ったことではなく、仕事などにも共通することだが、達観やバイアスは刺激を殺すと思う。してしまうのはしょうがないが「いかにバカになれるか」は自分が楽しむ上でものすごく重要と思う。(とはいいつつ作品に対する議論に興じるのもまた一興だとは考えているが)
この項で何が言いたいかというと、未プレイのユーザーについては感想に左右されることなかれ、ということ。
スマホで泣きゲー、多彩なプラットフォーム展開
話はそれたが、SummerPocketsのいいところは多彩なプラットフォーム展開にもある。特にスマートフォンへの展開。
お手軽すぎるスマホ版
いつでもお手軽にギャルゲーをすすめることができるという点もあるが、とにかくお得。コスパが最強。途中までなら無料で出来ちゃう。全ルート買っても4,000円。10年前くらいにこういったたぐいのゲームを買おうとしたら6000〜8000円ほどしていた記憶だし、初回限定盤などを購入しようものなら万超え。アルバイターだった僕は発売日に合わせて必死にバイトしたものだ。
あとはお手軽さ。僕は基本的に
- 仕事のお昼休み
- 会社の行き帰り
- 寝る前
でプレイをしている。これで一日1時間〜2時間を確保している。例えばPC版、据え置き機のみでの展開であれば「寝る前」しかプレイできない。AIRはもちろん、リトバスなどをプレイしていた層も真っ当に行っていれば、どれだけ若くても既に社会人。なかなか時間を創出するのが難しいと思う。そんな中、スマホという現代の生活必需品への展開をやってのけたKeyには拍手喝采を贈りたい。
ひとつ、懸念としてはUIや画質といったところか。これもご安心あれ。
スクショをいくつか貼ったが、通常プレイするには全く問題がない。機種の都合上ホームボタンなどは出てきてしまうが、些細な問題だ。このクオリティでいつでもどこでもSummerPocketsがプレイできてしまうと考えれば、4,000円では安いと思えてしまうレベル。
もう一つ言えば、スマホアプリなどに移植することでギャルゲー・エロゲー冬の時代を打破できるのではないかとも考えている。SNSの発展もあるが、今では違法ダウンロードがある程度制限されているのもあり、売り方さえ間違えなければまた流行ると僕は思っている。世にあふれるギャルゲーはシンプルに面白いし泣けるのだから。
そんなこんなで言いたいことは、各ギャルゲーメーカー様はもっとスマホに注力すべきだと思う。通常のGooglePlayやAppStoreだと年齢制限があるから難しいかもなぁ、全年齢版ならともかく。そういうプラットフォーム作ってみようかな。
※Key以外にもたくさんの参入が確認されているのは承知のうえです。
最後に
何はともあれ、僕はしばらくこのSummer Pockets完全攻略に向けて時間を創出していくだろう。仕事の日々にひとつ彩りが増えたような感覚だ。また、エロゲーに没頭しまくった学生時代に戻ったような感覚にさえなる。せっかくスマホでもできる、かつ無料である程度までできるのだから、ぜひいろんな人にプレイしてほしいと思う。